危険な夜食症候群

名前の通り、夜遅くに多くの量の食事をとってしまう「夜食症候群」。1日の摂取カロリーのうち、25%以上を夕食および夜食で摂ること言うそうです。さらに、夜食症候群の状態になると睡眠中に起きて、何か食べたくなることもあり、実際に食べてしまうことも。習慣化してしまうと肥満などのメタボリックシンドロームの原因にもなるため、厚生労働省も注意を呼びかけています。
体の中には脂肪を溜める脂肪細胞があり、この脂肪細胞は体の現状を維持するために食欲を抑制したり、エネルギー代謝が亢進するようなレプチンというホルモンを出したりしています。しかし夜遅い食事が習慣化すると、レプチンの作用が低下しています。一方でエネルギー代謝は低下し、肥満になりやすくなってしまうのです。睡眠中は体の代謝が低下するため、寝る前の食事による余分なエネルギーは脂肪として蓄積されてしまいます。さらに夜間は、消化管の吸収もよくなります。
気を付けたいのが晩酌などの習慣がある場合です。お酒などのアルコール飲料は胃への血流がよくなり、消化酵素が多く分泌されて動きもよくなるために、胃の内容物は腸に流れます。胃が空になると食欲が増します。さらにアルコールは血液中の糖分を減らすインスリンの作用を強めるので、血液中の糖分が少なくなります。そのためただ空腹を感じるだけでなく、甘いものや炭水化物を食べたくなってしまうのです。
最近では24時間営業や深夜営業の店やコンビニが当然のようにあります。いつでも食べ物を買うことが出来る環境、夜遅くまで仕事をすることで、全体的に夜食症候群が増えているのです。
夜食症候群によって糖尿病、動脈硬化、高血圧などまさに生活習慣病になり、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞などの心血管の病気を起こすリスクが高まります。自分が夜食症候群かもしれないと思ったら、まずは食生活を見直してみましょう。